ふと目をやると、小さな寝息を立てている部下の姿が目に入った。



(珍しい……)
 ちょうど今は昼休み。他の者は食事にでも行っているのか、部屋に彼女以外の姿を見つけることはできなかった。
 そういえばここのところ、あまりにも忙しく泊まりがけで仕事をすることが続いていた。恐らくこの数日の合計睡眠時間は十時間もないだろう。
 性別についてとやかく言うのは好きではないが、女性なのにと思わずにはいられない。他の者の覇気を落とさないためにか、どんな時でも凛と毅然とした態度で彼女はいる。誰もいない場所でしか気を抜くこともできず。
 風が吹き、カーテンがざわりと音を立ててひらめいた。
 そっと窓を閉めて彼女の方に何か掛けるものはないかと辺りを見渡す。タオルケットかバスタオルがあればと思う。しかし見あたらない。
 しょうがないと、自らの上着を彼女の肩に掛けた。
 小さく動いたので起こしてしまったのかと動揺してしまったが、目を覚ましてはいないようだった。



 そして、誰かに頼もうと思っていた麦茶を自分で入れて己の机に戻った。



「大佐」
 気づいたのは中尉の声でだった。
「やっと起きましたね。早く仕事を片付けてください」
 そう、いつもと変わらずクールに彼女は言った。
 デスクにおいていたグラスの下には水たまりができていた。そして、肩には自分の上着が掛けられていた。
「今、お茶をいれてきますから。アイスティーと麦茶、どちらが良いですか?」
「アイスティーを」
「はい、分かりました。あ、大佐」
 顔を上げる。
 目が合う。
「上着ありがとうございました」



 次に彼女が部屋に入ってきたとき、お盆にはタオルとコースターとそれからアイスティーと小さめのグラスに入った麦茶を持ってきてくれた。
 寝起きにまず、麦茶が飲みたくなることを彼女が知っていてくれたことが、無性に嬉しくなった。




 初の鋼で、初のロイアイ。(次はロイエドだね☆)(違)
 寝起きに麦茶をグビッと、風呂上がりにビールを飲むみたいに飲みたくなるのは私です。(笑)
 でもきっと、この文書がオフィシャルだったら皆さん色々な妄想をするんだろうなー。同棲疑惑が浮上したりとか。(笑)
 そういや、私が初めて鋼のアニメを見たとき、ちょうどホークアイさんのお部屋が出てたんですけど(あの、例のわんこに足の裏なめられてるときです)、その中で歯ブラシが二本あったりしないかな?と探している人もいました。
 みんなすごいなあ。愛が違うよ、愛が。
 てか、タイトルは、なんか、いつも同じ感じでつまらないです。(でも、私にセンスなんてものはないからなあ)
 ところで、アイスティーって書きながら、アイスコーヒーを想像していた私は馬鹿です。(気付け!)
 ええと、麦茶って、全国(全世界)どこにでも……ないですよね?やっぱり。(でも水より麦茶が好き)


2004/09/14...MIKO